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風水各派

Feng Shui

概要

風水とは、約4000年の歴史を持つ中国発祥の環境学です。 土地・建物・自然環境における「気」の流れを読み解き、 そこに住まう人の運勢を整える知恵の体系であり、 単なる占いではなく、地理・天文・哲学・建築学が融合した実践的な学問です。

風水には大きく分けて「巒頭」と「理気」という二つの柱があり、 さらにその中で複数の流派が独自の理論を発展させてきました。 私はそれぞれの流派の長所を理解し、対象となる住環境に最も適したアプローチを選択して鑑定を行います。

まずは全体の見取り図から

風水は、住まいを二つの目で見ます。山や川、道や建物といった「かたち」を読む形勢(巒頭ともいいます)と、 方位と時間という目に見えない「法則」を扱う理気です。 そして本場で理気を語るとき、その背骨をなすのが、三合と三元という二つの大きな潮流です。

ここで、よく混同される大切な点を一つ。玄空は三元という潮流の中核をなす体系であり、 三元と玄空は、ほぼ同じ家系を指す二つの呼び名です。それゆえ「三元玄空」と一語で呼ばれることも少なくありません。 玄空は三元九運という時間の循環の上に成り立っていますから、玄空を三元から切り離して並べることはできないのです。 なお三合と玄空は、いずれも唐の楊筠松(楊公)を祖と仰ぎ、 明末清初の蒋大鴻が三合の理を玄空へと開いた、と伝えられています。

形勢(巒頭)

山・水・道・建物の「かたち」を読み、気の集まり方を見る、風水の土台となる目。

理気・三合

二十四方位と十二長生を用い、水の来去から吉凶を量る古典的な水法。

理気・三元(玄空)

三元九運という時間の循環で読む潮流。その中核が玄空で、飛星・六法・大卦などの体系を含みます。

八宅(宅命)

住む人の本命卦と家の向きの相性(宅命)を見る、もう一つの系統。

三元玄空は、ひとつの流派ではありません

その三元玄空も、ふたを開ければ一枚岩ではありません。 時間(元運)と空間(方位)の交わりから気の盛衰を読むという発想を共有しながら、 いくつもの系統がそれぞれの理論を磨いてきました。私はそのうちの一つだけを信奉するのではなく、 物件や目的に応じて、次のような体系を行き来しています。

玄空飛星

元運の数を中宮に置き、山星・向星を九宮に飛ばして時期の吉凶を読む系統。沈氏玄空(無心道人・章仲山が伝えた無常派を、沈竹礽が整理したもの)が広く知られ、その内側にも無常派・中州派・滇南派など、多くの分派があります。

玄空六法

談養吾が伝えた系統。同じ三元でも、三元九運ではなく二元八運という刻み方を用います。前提から異なるため、本場でも飛星との混同が固く戒められています。

玄空大卦

易の六十四卦の卦理を、方位と運に重ね合わせて吉凶を量る系統。卦気・卦運の生旺衰死を、細やかに読み分けていきます。

三合と八宅、それぞれの持ち味

玄空のほかにも、長く実用に耐えてきた系統があります。私がふだん併せ用いる二つを、もう少し立ち入ってご紹介します。 どちらが優れているという話ではなく、得意とする場面が異なる、と捉えていただくのがよいと思います。

三合派、地形と水の流れを読む

二十四方位に十二長生(長生・帝旺・墓など、気の生死の段階)を配し、龍・水・向の三者を組み合わせて吉凶を量る流派です。 砂法と水法を重んじ、目に見える地形(巒頭)と理気とを結びつけて読むのが身上で、楊公の流れを色濃く汲んでいます。 とりわけ、水がどこから来てどこへ去るのか、その来去の判断に確かな力を発揮します。

八宅派、住む人と家を結ぶ

唐代の天文家・僧一行に由来すると伝わる流派です。人を生年から導く本命卦によって東四命・西四命に分け、 家もまた東四宅・西四宅に分けます。そのうえで游年の理に従い、 生気・天医・延年・伏位という四つの吉方と、絶命・五鬼・六煞・禍害という四つの凶方を割り出します。 肝心なのは、住む人と家の相性、すなわち宅命配合を重んじる点です。 同じ家でも住む人によって吉凶が変わるという、私が鑑定でいつも申し上げる考え方は、ここに根を持っています。

日本では扱われない流派まで

中国・台湾・香港では、日本の風水書にはほとんど載らない流派が、いまも現役で用いられています。 たとえば、二十四方位における砂(高み)と水(低み)の配置から吉凶を断じる金鎖玉關(過路陰陽)。 清朝の末に宮廷から民間へ伝わったとされる、独特の水法です。 あるいは、三元の系統に連なる水法のひとつで、先天水・後天水・庫池水といった水の出入りを精緻に量る乾坤國寶(龍門八局)。

さらに私は、ここで名を挙げることすらはばかられるような、中国国内でも一部の術者にしか受け継がれていない少数派の流派、 日本ではその存在すら知られていない系統にまで、研究の手を伸ばしています。 こうした、いわばマニアックな系統まで含めて研鑽を重ね、一軒の物件を複数の角度から照らし合わせる。 一つの物差しだけでは見落としてしまうものを、別の物差しが拾い上げてくれる。そう考えています。

山管人丁、水管財。
山は人を司り、水は財を司る。

何がわかるか

  • 住居・オフィス・店舗の運気の良し悪し
  • 伝統風水における吉凶とその改善方法
  • 玄関・寝室・キッチン・トイレなど各部屋の最適配置
  • 引越し先・物件選びにおける判断基準
  • 事業の発展に最適な立地と方位
  • 家族の健康・財運・人間関係への影響

こんな方におすすめ

  • 新築・購入・引越しを検討している方
  • 住んでから運気の低下を感じている方
  • 店舗・オフィスの売上や業績を改善したい経営者
  • 家族関係や健康面で気になることがある方
  • 不動産投資の物件選定に風水的視点を取り入れたい方

森泰成の鑑定アプローチ

風水鑑定では、玄空の各系統から八宅・三合・三元、さらに金鎖玉關などの水法まで、 複数の流派を一つに偏らず使い分け、対象物件の特性に最も合う読み方を選びます。 あわせて不動産実務の経験を活かし、理論だけでなく、 建築構造や周辺環境、不動産としての価値という現実的な視点も加味した、実用的なアドバイスをお渡しします。

「気の流れ」という抽象的な概念を、暮らしの中で実践できる具体的な行動指針に翻訳すること。 それが私の鑑定の特徴です。